アスリートだなと感じた坂井瑠星騎手
———本日は坂井瑠星騎手と対談していただきました。世代的にも近く、アスリートという共通点もありましが、対談を終えて、率直な感想はいかがでしょうか?
年齢が自分と近いということもあって、とても話しやすかったです。
騎乗した馬の印象を必ずメモに残すことや、休みの日も研究を欠かさないという話、トレーニングへの考え方や、今年キャリアハイの成績を残している要因など、ご自身の言葉で語ってくれましたが、感覚としては「やはりアスリートだな」と感じました。また、ジョッキーという職業に誇りを持っていて、かつ競馬が大好きなんだなという印象を受けました。
———STORY1では競馬学校を取材していただきましたが、競馬学校の未来のジョッキーたちと比べて、現役ジョッキー、しかも若手のホープである坂井瑠星騎手は違いがありましたか?
もちろん違いはありますが、一方で根本的な部分は変わらないとも感じました。やはり競馬が好きで、周りの人に感謝をしながら、いま自分ができることを全力でやる。競馬学校での教えがあって、そこから成長してプロのジョッキーになってからも、軸となる部分は変わっていないのだなと思います。
競馬学校で生徒たちに「みんなの夢は何ですか?」という質問をさせていただきましたが、今日も坂井瑠星騎手に「夢は何ですか?」と聞いたら、「世界に羽ばたいていくようなジョッキーになりたい」と答えてくれました。
様々な経験を通して、自分が目指すジョッキー像や人物像が具体的になり、より明確な目標が見えてくるのだと思いますが、夢を語る眼差しや、そこに込められている熱い思いは共通しているように感じました。