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朝日教官

優たちが通う競馬学校教官。独特な口調で優たちの指導にあたる。

有村 優

レースに心を打たれ競馬学校に入学した、元有名アイドル。

目次

  • 騎手に必要な能力とは?
  • 女性騎手も大活躍
  • 騎手がレースで着る「勝負服」
  • 騎手はどんな生活を送っている?

騎手に必要な能力とは?

ミスター有村、ウェルカムトゥ競馬学校! 今回は、ユーたちが目指している「騎手」についてスタディしよう。騎手とは、競馬のレースで馬に乗る者のことで、「ジョッキー」とも呼ばれている。

教官、よろしくお願いします。初めてレースを見たときは、すごいスピードで驚きました。

最高マックスで時速65kmくらい、車やバイクに負けないスピードが出ているんだ。

最高で時速65kmものスピードが出るサラブレッドに騎乗するのが騎手の仕事だ!

そんなに速いんですね。だから振り落とされないよう、いろいろな器具を付けるんですね。

イエス。オン・ザ・馬の「鞍(くら)」に跨り、馬のサイドに下げた「鐙(あぶみ)」と呼ばれる小さな器具に足をオンだ。そして「手綱(たづな)」 を手に持って、馬が口にくわえる「ハミ」を通じてコントロールする。

騎手は「鐙(あぶみ=鉄の輪っかのような器具)」に足を乗せて馬に乗っている

それだけたくさんの器具を付けて、不安定な馬に乗るとなると、体幹が重要になってきますね。

ワンモア・イエスだ! 筋力や体力はオフコースのこと、体幹の強さやバランスのフィーリングがベリー&ファーストに重要になる。まさにアスリートとしての能力が求められるんだ。

一流の騎手は体重管理も完璧にこなしてますね。尊敬します。

レースでは、騎手も含めて馬が背負う重量は厳密に決められている。騎手が軽い場合は、重りで調整するから、軽いほど有利ということはナッシング。逆に重すぎてオーバーするのは絶対にNG。体重の上限は52kgくらいがアイチープ(目安)になるかな。

女性騎手も大活躍

水泳やサッカーなどの一般的なスポーツでは、男女が別々に競技を行いますけど、競馬は男女に分かれていないのが新鮮でした。

馬は牝馬 (ひんば=めす馬のこと)のみが出走できるレースもあるけど、騎手は男女関係ナッシング。男性騎手も女性騎手も、セイムなレースで戦うんだ。

女性騎手も男性騎手と同じ舞台で活躍を見せている(写真は2021年8月29日の小倉競馬場で勝利を収めた永島まなみ騎手)

そうでした。馬の場合は牝馬のみのレースもありますね。

ジャパンでは昔は女性騎手が少なかったが、今は何人もいて、レースでも多くの勝利を挙げている。ワールドでは、女性騎手がその国の年間成績トップ・オブ・トップになったこともあるんだ。

そうなんですね! 海外といえば、日本人騎手が海外で活躍することもあるんですか?

競馬というスポーツはワールドワイドで行われている。ジャパンの馬が海外のレースに出るときにいっしょに行くこともあれば、騎手だけが海外へ行くこともある。現地に腰を据えて、その国の騎手として活躍しているジョッキーもいるよ。

とても憧れます。反対に、海外の一流騎手の日本での活躍もよく目にする気がします。

ジャパンの競馬にも、世界の中からトップレベルの騎手がウェルカムだ。ワールドワイドな名騎手とレースで腕を競えるチャンスはたくさんある。

2021年英国リーディングのオイシン・マーフィー騎手も何度も来日している(写真は2019年ジャパンカップで勝利したときのもの)

騎手がレースで着る「勝負服」

そういえば、騎手がレースでどの馬に乗るのかは、いったいどうやって決まるんですか?

ミスター有村、騎手なら誰もがストロングな馬に騎乗したいものだよね。アイノウ。バット、すべての騎手が、好きな馬に乗れるわけではない。誰を乗せるかジャッジするのは、馬を管理する「調教師」であり、馬のオーナーである「馬主」と相談して決めるんだ。

なるほど。じゃあ、強い馬の関係者から騎乗を依頼してもらえるような騎手を目指します!

イエス! ちなみに騎手がレースで着ているウェアだが、あれは「勝負服」といって、JRAでは馬主ごとに違うんだ。

騎手がレースの際に着る勝負服は、馬主ごとのデザインになっている

そういえば勝負服は、さまざまな色がありますね。

馬主ごとにカラー&パターンが登録されているから、騎手の勝負服を見れば、どの馬主の所有馬なのかがすぐわかるようになっている。

レースの出走のたびに、騎手は着替えてるってことですか?

オフコース。メニーなレースで、いろいろな馬主の勝負服を着ることができるのは騎手として誇らしい。そういう騎手になれるよう、頑張るんだぞ!

騎手はどんな生活を送っている?

騎手の生活について知りたいのですが、レースがある日はどんな流れなんでしょうか?

JRAのレースは毎週土曜と日曜の朝10時くらいから夕方4時半くらいまで、1日にマックス12レースが行われる中で、騎手は騎乗依頼のあったレースに乗る。例外もあるが、騎手はレースの前日から競馬場に入っておかなければならないんだ。

レースのない日はどう過ごしているんでしょう。

もちろんレースのない日にも騎手のジョブはメニー&メニーだ。例えば、馬のトレーニングである「調教」。実際に馬に乗って、レースに合わせて調整していくトレーニングだ。レースを間近に控えた馬の場合、騎乗予定の騎手が調教に乗ることが多い。

騎手は平日に、トレーニング・センターで馬の調教をつけたりもしている

調教では、どんなことに注意しながら乗っているんでしょうか?

ファーストなインポータントは、馬をグッドな状態にすること。騎手は馬のフィジカルすなわち肉体面、アーンド、マインドすなわち精神面のコンディションをチェックして、本番のレースに活かすことが大切になる。

なるほど、レースの予行演習というわけですね。

イエスだ。馬だけでなく、騎手は自分のトレーニングも大切だぞ。レースのない日はジムへ通ったり、個人でトレーナーと契約してボディをトレーニングしたり、ケアしたりするんだ。

やっぱり、騎手もアスリートなんですね!

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